Baicaiの欠片

なんちゃっ哲学はじめました

2015-01-01から1年間の記事一覧

評論 「変える」の概念を考える - 自己も制度も原発も憲法も

はじめに 今日の日本の政治は憲法改正の方向へ向かって動いているようだ。とりあえず、憲法の解釈を”変える”らしい。でも、その憲法改正の動きを止めろ!という声も大きい。憲法の解釈を”変える”のを”変えろ”と言うわけだ。 彼らはお互いに相反する意見を持…

お盆について日本人の死生観をテキトーに考える - まとめ

お盆の季節になったのでなんとなく始めた本シリーズ。精霊馬なんかをつるしてご先祖様をお迎えするこの儀式。「え?死んだ人が帰って来るの?」「それっていったいどういうこと??」を各方面から会話形式でテキトーに考えて見ました。メクルメクお盆の死生…

日本人の死生観をテキトーに考える - 神道編

まだまだ暑い盛りではございますが、道端に蝉の屍骸が転がって、赤とんぼでも見たら夏も終わりかなぁなんてを感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? なんちゃっ哲学を語る当ブログ。今日はお盆スペシャル最終回と題して、日本人の死生観をテキト…

日本人の死生観をテキトーに考える - 道教編

やっぱり中国哲学系の話って皆あんまり興味が無いのかなぁ? なんて思ったりしてる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? なんちゃっ哲学を語る当ブログ。とりあえず、そんなことは気にしないで、今日もお盆スペシャルと題して、日本人の死生観をテキ…

日本人の死生観をテキトーに考える - 儒教編

購読中のブログ様と話題がかぶってしまった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? なんちゃっ哲学を語る当ブログ。ご挨拶しておきましたので、引き続きお盆スペシャルとして、日本人の死生観をテキトーに考えてみたいと思います。題して「人間、死んだ…

日本人の死生観をテキトーに考える - 仏教編

原爆の日、終戦の日と憲法改正に安倍は辞めろ!とイロイロ騒がしい中、皆様いかがお過ごしでしょうか? なんちゃっ哲学を語る当ブログ。当然、そんな世間は据え置いて、今日はお盆スペシャルと題して、日本人の死生観をテキトーに考えてみたいと思います。題…

日記 - 哲学の自然に苦戦中

今日はただの日記。

ブログはどこへ行くのか?-インターネットの今を考える

はじめに ちょっと前の日記でブログの印象を下記のように書いた。このブログ論のようなものの続きもいつか書こうと思っていたのだが、他ブログを読んでいて、取っ掛かりを得てしまった。人気ブログに便乗するような形で申し訳ないが、書きたくなってしまった…

評論 「大学とはなにか?」 - まとめ

gqjapan.jp はじめに GQ JAPANにて國分功一郎の書いたコラム「大学とはなにか?」を発端として、政府・企業が押し進める教育改革と、文系理系が争う現状の社会にハテナを覚えて始まった本シリーズ。当初の思惑に反して長期連載となってしまった。そして、本…

日記 - 新記録!一章8000文字!

皆さんこんにちは! いつになく、明るい挨拶から始めてみました。でも記事の内容は限りなく透明に近いブルーな私です。ようするにテキトーです。

書評 『暇と退屈の倫理学』 國分功一郎 - まとめ

はじめに TV番組「哲子の部屋」を見て國分功一郎に興味を持ち、読み始めた『暇と退屈の倫理学』の書評となります。「哲子の部屋」が標榜する、「哲学」と「娯楽」と「反常識」の"Hybrid Edutainment"を目指して、「簡単で楽しい哲学を」を目標に始めました…

書くことが好き?

ようやく、評論「大学とは何か」が結論を向かえた。最初は6記事も連載するようなつもりはまったく無かった。さらっと言いたいことだけ書いて終えるつもりだったのだ。しばらくはダラダラしたい。

文理両輪の社会を目指して - 大学とはなにか? (結論)

gqjapan.jp 前章では、日本社会の歴史を振り返りながら、現代社会における人文学の現状を考察してみた。本章では脱科学化した人文学と数理科学の両輪で経済を回す。その具体策を考察して本論の結論としたい思う。 なんとか結論を迎えることが出来た。序文で…

人文学を縛る社会の楔 - 大学とはなにか? (5)

gqjapan.jp 前章では、現在の学問体系の問題とその解決策を考察してみた。経済化/科学化に特化した現代学問は、他方でその有用性を犠牲にもしていたのだ。本章では、現代日本社会の特殊性を考察しつつ、その学問が有用へと至るための道を探ってみる。

書評 『哲学の先生と人生の話をしよう』 國分功一郎

さて、書評『國分功一郎-哲学の先生と話をしよう』です。TV番組「哲子の部屋」で國分功一郎にヤラレてから悔しくてその足跡を追いかけている私です。今回は息抜きにさらっと読めるこちらを手に取りました。 本書は帯に”「哲学は人生論でなければならない…

本当に学問は枯渇したのか? - 大学とはなにか? (4)

大学とはなにか?|GQ JAPANgqjapan.jp 前章では、学問の科学化と経済化。それに伴う科学技術バブルを考察してみた。 戦時中(異常) 戦後 現代 科学技術へ投資 → 経済へ投資(好循環) → 経済不況(悪循環) 科学技術の興隆 科学技術/学問の大衆化 科学技術/学問…

この際お題に乗っかってしまおう!

今週のお題「ゾクッとする話」 「結構まじめに書いてた記事が消えた……。」 いや、保存に失敗した自分が全部悪いんだけれどさ。 PV稼ぎみたいな日記になっちゃうけどさ。 イタタマレナインダヨー。 詳しく言うとこの続き……。 文理の対立を煽るもの - 大学…

学問の科学技術バブル - 大学とはなにか? (3)

大学とはなにか?|GQ JAPANgqjapan.jp 前章では、文理分断の歴史を考察してみた。箇条書きにまとめてみる。これだけで文系学問の現代の不利を悟れるのではないだろうか。 ・近代戦争によってリソースを得た理系学問の興隆。 ・科学技術の大衆化による理系学…

中国哲学で考える - 仁義なき戦い

さて、仁義なき戦いです。有名な映画ですが、皆さんご覧になったことはありますか? 私は昔、広島県の呉に住んでいました。お話のモデルになった場所ですね。そんな私は当然…この映画を見たことがありません。内容もよく知りません。 Q1.ちょっと!じゃあな…

文理分断の歴史 - 大学とはなにか? (2)

大学とはなにか?|GQ JAPANgqjapan.jp まず、前回からのまとめです。文理の対立を煽るもの。それは不足=社会不安ということがわかりました。そして、社会不安解消のために”人文社会科学系の学部の廃止”を勧め、社会を安定させようという政府の方針がわかり…

文理の対立を煽るもの - 大学とはなにか? (1)

大学とはなにか?|GQ JAPANgqjapan.jp さて、時事ネタである。取り上げたかった事柄でもある。なんと國分功一郎もそこに居た。これに乗っからない手は無いだろう。 まずは問題提起。詳細は上記サイトを見て頂くとして、抜粋するとこのようになる。 文科省の…

ひとやすみ - 独り言

独り言の日記です。あまり意味はありません。

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (結論)

結論 さて、結論である。7章にわたり考察を続けてきた「暇と退屈の倫理学」もついにページが尽きた。当たり前ではあるがそこに明確な答えはない。本書を哲学書と分類すべきかは議論が残るが、哲学書とは自己啓発書ではない。本書は講義録の性格が強いためな…

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (7)

第七章 暇と退屈の倫理学──決断することは人間の証しか? 本章では今まで得られた見解からハイデッガーの「退屈論」を再構成し、退屈の根源に迫ります。あるとき人間があけてしまった退屈という名のパンドラの箱には確かに希望が残っていたのだ。 本章もTV番…

スリム化しました。

あれ?もしかして、変な改行入れないほうが読みやすいのでは?と今更気づいた次第でありまして。全記事修正してみました。「暇と退屈の倫理学」も第7章と結論を残すのみ。あとちょっと。がんばります。今読むと最初の記事ひどくハッチャけてるなぁ……。

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (6)

第六章 暇と退屈の人間学──トカゲの世界をのぞくことは可能か? 本章では生物学者ユクスキュルの「環世界」の視点からハイデッガーの「退屈論」を考察し、人間と動物の違いから、そこに潜む退屈の根源に迫ります。 「環世界論」はTV番組の哲子の部屋でも取り…

他者に本を薦めることは止めよう(2) - 読んじゃった。

今日は、ただ、一言しかない「読んじゃった。」 『暇と退屈の倫理学』のまとめを終えてから、他の記事を書きたかったのだけれど、考えて再構築する作業に疲れて読んじゃった。 哲学の自然 (atプラス叢書03) 正直に言うとこっちもチラッと読んじゃった。当然…

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (5)

第五章 暇と退屈の哲学──そもそも退屈とは何か? 本章ではハイデッガーの「形而上学の根本諸概念」を軸に退屈の哲学的考察に挑みます。 ここの論旨と解説もとても分かりやすいんですが、哲学者的専門家的な強引な理論が所々炸裂するので、分かるには分かるけ…

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (4)

第四章 暇と退屈の疎外論──贅沢とは何か? 第三章で問題となった消費社会と退屈の関係を問います。著者は哲子の部屋でも映画『恋はデジャヴ』を取りあえげて分かりやすい考察をしていましたが、本書でも映画『ファイトクラブ』をとりあげ”現代社会の疎外”を考…

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (2)(3)

第二章 暇と退屈の系譜学──人間はいつから退屈しているのか? 本章では人類の歴史から退屈を紐解きます。定住革命という観点からの考察はすごく面白いんですが、要点だけを抜き出すと短くてこんな感じ。面白い考察については実際に本書をご覧ください。 では…