日本人の死生観をテキトーに考える - 儒教編
購読中のブログ様と話題がかぶってしまった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? なんちゃっ哲学を語る当ブログ。ご挨拶しておきましたので、引き続きお盆スペシャルとして、日本人の死生観をテキトーに考えてみたいと思います。題して「人間、死んだらどーなるの? 儒教編」
第二回の今回は「儒教編」ということで、儒教の死生観をテキトーに語りたいと思います。今回も参考文献などは一切ございません! 過ち誤謬なんでもござれ!勢いだけでテキトーに語ります。(※こちらも専門的なページはいくらでもあります。今回の儒教の内容を詳しく知りたい人は下記ブログをご推薦。)
Q.1
「さて、前回の続きです。仏教は洗濯機で、魂は輪廻転生するので、お盆に精霊馬に乗って帰って来るご先祖なんていないんじゃないの? というお話でした 」
「......まだ続くんだ、このお話」
Q.2
「でも実は、ご先祖が確実に帰ってくる宗教が存在するんですよ!」
「ほんとに? お盆にご先祖が帰って来るの?」
Q.3
「それがこの儒教です」
「儒教? この間の仁義なき戦いうんたらでやってたやつ?」
Q.4
「そう、その儒教です。儒教の原義は古代中国の風習から来ていると言われているんですね 」
「じゃあ、古代中国の風習にお盆があるの?」
Q.5
「お盆という名ではありませんが、儒教には先祖が帰ってきてそれを皆で歓迎するという儀式があったようなのです。 」
「へー、じゃあお盆って儒教のものなの?」
Q.6
「現代の日本のお盆はイロイロ混じっていて何とも言いがたいんですが、まず儒教の死生観を考えて見ましょう。儒教では人は死ぬとどうなると思います? 」
「礼儀とかうるさいイメージがあるし、中国人も普通にお葬式やってるしあんまりかわらないんじゃないの?」
Q.7
「儒教では、人間は死ぬと”魂”と”魄”に分かれます。これは、"精神"と"骨"のことです。 」
「まぁ、人間死ぬと肉体はなくなるよね。」
Q.8
「それで、肉体を無くした魂はどうなるかっていうと...... 」
「どうなるのさ?」
Q.9
「そのまんまです。その辺にずーっと浮いてます。適当にフラフラします。 」
「え? そのままなの!? フラフラするの??」
Q.10
「そうなんです。生前と同じように魂だけで生活しています。そして、どうも魂になると水辺とか谷とかが好きになって、その辺によく集るらしいんです 」
「住む場所のえり好みまではじめるんだ…」
Q.11
「ちなみに、悪い魂は薄暗いところとか、 人死がでるところとか、人の不幸を見るのが好きで、そういうところを好む魂もいるらしいですね」
「そうなると、ただのお化けだね」
Q.12
「そんな感じです。だからこの世界はそのへんに魂がウヨウヨ居ることになります。あ、貴方の後ろにも今何か!?」
「それじゃあ、もはや夏の怪談ではないか…」
Q.13
「そして、儒教で大切なのはもう一つ。人は死ぬと"魂"と"魄"に分かれると言いました。魂はその辺に居ます。では”魄(骨)”は? 」
「お墓に入れとくんじゃないの?」
Q.14
「そのとおりなんですが、儒教的には綺麗に白骨化させてあげなければいけません。ついでに言うと、頭蓋骨を綺麗に残すのが理想です」
「綺麗に白骨化? 頭蓋骨?? なんで??」
Q.15
「ここで、お盆の話が出てくるのですが、儒教的にご先祖”魂”が”魄(骨)”に帰って来るお祭りがあるわけですよ。 」
「ふむふむ」
Q.16
「だから、その時に綺麗なお骨が無いと、ご先祖の魂は帰って来る場所がなくなってしまうわけです。当然お祭りですからご馳走が出ます。お骨が無いご先祖の魂はお祭を見てるだけになってしまいます。参加できません 」
「でも、お骨があっても結局見てるだけなんじゃ…?」
Q.17
「いや、骨があると実際に飲み食いできるんですよ! この古代儒教のお祭りでは、ご先祖の頭蓋骨をお面のように子供に被らせます。そして、その子供をご先祖様とみたてて、ご馳走を振舞うんですね 。つまり子供の身体に頭蓋骨を介して、ご先祖様に入ってもらって、おもてなしをするわけです。」
「え? 子供が頭蓋骨かぶるの!? 気持ちわる! 私は絶対いやだ!!」
Q.18
「伝統行事ですからねぇ、やらないわけにも行きません。今これをやってるって話は聞きませんけれども...。ただ、儒教的にご先祖様は魂の姿でいつまでもその辺に居るわけです。」
「イツデモオマエヲミテイルゾ!」
Q.19
「そう。だから、あんまりご先祖を無視すると寂しくなってグレちゃうわけですよ。そうするとご先祖は悪いやつらとツルむようになってしまいます。バイクを盗んで走り出してしまうかもしれません 」
「なんか急に、現実感が出てきたな…」
Q.20
「それだけで済めばよいんですが、ご先祖とは縁が繋がってますからね。悪いやつらとツルんで黒くなったご先祖はいろいろ悪さをします。そうすると、誰かが病気になったり、災害が起こったり、その家が乱れてしまうわけです 」
「家庭崩壊の現場だ!」
Q.21
「だから、ご先祖様を奉って大事にすることが、直接その家の繁栄に繋がるわけです。この考え方が儒教の基礎だと言われています。」
「じゃあ、ご先祖様が精霊馬にのって帰ってきたら、目一杯サービスしないといけないんだね」
Q.22
「儒教的にはお盆だけじゃなくて、常日頃からってことになりますけれど。逆にご先祖へ礼を尽くしていれば、ご先祖は良い魂となって良い魂をお仲間に、その家に良いことを運んできてくれるわけです。だから、案外お墓参りとかもおろそかに出来ませんよ?」
「ひえー、ご先祖様が一杯だから大変だ!」
Q.23
「儒教的にはこんなところでしょうか? 最後に猛暑ですしヒヤッとするお話をして終わりにしたいと思います。仏壇の前にあるコレなんだか知ってます?」
「位牌でしょ? 戒名とかを入れるやつ」
Q.24
「正解です! これ日本では仏壇に置かれているんですが、本来仏教には無いものなんですよ。実はコレ儒教由来というお話がありまして、本来コレは名前を入れるだけのものじゃなくてですね…...。ご先祖様のお骨を安置しておく台なんですね......。」
「ご先祖様のお骨を安置しておく台...!?」
Q.25
「ほら、名前書いて黒く突き出た先っぽを”頭蓋骨の首の部分”に差し込んで、立たせて置くわけです......。要するに、頭骸骨の支え棒です! こうすれば、位牌に名前も書いてあるし、誰がどの頭骸骨か見分けがつくでしょう? そうして、綺麗に保存しておいて、お祭の時に使えるように安置しておくわけですよ。それを私たちは普段何気なく拝んでいるんですね。」
「それじゃあ、本来は頭骸骨と直接ご対面してたのね…」
Q.26
「そう、つまりはこういうことです」
「ギャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
Q.27
「余談ですが、最近、マイナスイオン発生器なる家電が大量に販売されています。あれ儒教的に言うと”良い魂”発生器っともとれるんですよね。あの機械キチンと綺麗にしておかないと”悪魂”発生器にも変化しそうでなんか怖いんですが......」
「マイナスイオン=死者の魂なの!?」
「発想的には似てません? 水辺を好んでなんとなく気持ちよくなって…?」
おしまい…と見せかけて…つづく
私が購読しているブログ様です。今回話題を被らせてしまいましたが、詳細に解説してくださっているので、詳しく知りたい方はこちらをお勧め。(※応援ありがとうございました)
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おまけ