Baicaiの欠片

なんちゃっ哲学はじめました

投票所の雰囲気はお通夜 - 民主主義は死んだのか?

 選挙に行ってきた。別に行っても行かなくてもどっちでもよかったのだが、選挙について記事を書いてしまったので「まぁ行っておくか」と思って行ってきた。感想は暑かった。朝一だったけれど暑かった。これから投票に行かれる方は暑さ対策をしっかりして行ってきてほしい。

 しかし、それにしても投票所はつまらない。入り口で確認をして紙をもらって記載して箱に入れる。係員は押し黙って何やらこちらを見張っているし、私語も原則許されない。なんというかイケないことをしているような気分になる。だから私は投票に行こうとするとちょっとイヤな気持ちになる。

 

 前回「選挙は民主主義のお祭りだ」と言った。今でもその気持ちは変わっていない。けれども実際の投票所の雰囲気はお通夜である。「民主主義は死んだ」そんな雰囲気だ。もしかしたら次は行かないかもしれない。誰も好き好んでお通夜に参加などしたくないものだ。

 せめて投票所前で演説でもしていれば賑やかでいいのになあとさえ思う。このあたりの下手に儀礼ばった真面目さが日本のやりにくいところだ。オーストラリアでは投票所に屋台が出るらしい。選挙はお祭りなのだから日本も屋台出して花火でも挙げてくれないだろうか。

 

 日本の民主主義を殺しているのは、このあたりの中途半端な敷居の高さじゃないかと思う。「選挙の前にこれぐらいは知っておこう!」とか「もっと政治を勉強しよう」と言う前に、 単純に選挙を喜べるようにしてほしい。

 誰が選挙をこんな風にしたのだろう。これでは民主主義がメンドクサイの敷居の上で寝そべっているみたいだ。 選挙はお通夜であってはいけない。お祭りであるべきだ。僕らは民主主義を歓迎するべきなのだ。今のままでは民主主義の死を悼んで選挙に行っているみたいじゃないか。

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