國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (結論)

結論 さて、結論である。7章にわたり考察を続けてきた「暇と退屈の倫理学」もついにページが尽きた。当たり前ではあるがそこに明確な答えはない。本書を哲学書と分類すべきかは議論が残るが、哲学書とは自己啓発書ではない。本書は講義録の性格が強いためなおさらである。 本書の結論は驚くほど短い。だが、それがきっと…