メモを取らずに読む本は旨いか
今日は特にネタが無いから読書のネタでも書いておこうと思う。最近は青土社のシリーズ現代思想ガイドブックが良くできていたので、ジャン・ボードリヤールを購入して読んでいる。ジル・ドゥルーズに続いて2冊目であるが、シリーズを揃えたくなる本だ。
ボードリヤールは先に読んだ『暇と退屈の倫理学』で紹介されていたので興味があった。最近はブログや後学のためにシンドイ読書が続いていたので、本書はメモを取らずに気楽に読むことにした。ちなみに、同シリーズのジル・ドゥルーズはメモを取りながら絶賛積み上げ中である。
気楽に本を読むと読んだ先から知識が抜け落ちていくのが分かる。けれども、読みながら頭に浮かぶ出来事が案外面白い。極端な場合は文字を追いながらまったく違うことを連想していたりする。これではまったく読んでいるのか読んでいないのかよくわからない。
久々に感じるそんな読書感覚だが、ドゥルーズ先生の言う哲学的読書感はこちら読み方のほうが近い気もする。そうなると、哲学を語るならば哲学書は気楽に読めということになる。小難しい言い回しで気楽に読ませない哲学書がどの口でそんなことを言うのだろう、と言う気もする。
これは現代思想ガイドブックがよくできているから感じる感覚なのかもしれない。ちょっとしばらくは気楽にこちらを読んでみようか。ちなみに『シュヴェーグラー西洋哲学史』下巻も手元に届いた。正直こちらはちょっと気が重い下積の本だ。
- 作者: リチャード・J.レイン,Richard J. Lane,塚原史
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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