Baicaiの欠片

なんちゃっ哲学はじめました

読書したけど学問をしていない

  前回更新からしばらく空いてしまいました。何かを書かないとこのまま放置してしまいそうなので今日は適当に思いついたことでも書いてみます。このところ他のことに気を書けていたりしていたのですが、案外本を読んでいたりします。ずらっと並べると下のような本を図書館で借りて読みました。

希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書)上野先生、勝手に死なれちゃ困ります?僕らの介護不安に答えてください? 光文社新書だから日本はズレている (新潮新書 566)生き延びるためのラカン (ちくま文庫)

 

 

 どれもよくできた読みやすい本です。電車に揺られながらさらっと読めるので、通勤通学の際にお勧めできる内容でした。古市憲寿を読み始めたのは以前読んだ國分功一郎との対談集『社会の抜け道』がきっかけです。

 

社会の抜け道反社会学講座 (ちくま文庫)ラカンはこう読め!

 社会学にはあまり興味はなかったどころか、以前読んだ『反社会学講座』の所為で胡散臭さまで感じていたのですが、なかなかどうして現代を考える上では面白く読ませて頂きました。

 上の三冊を評価するならば、『上野先生>希望難民>>だから日本は』というところでしょうか。古市さんの本は読むのがそれほど苦にならないので、図書館にあるやつは読んでみようかと思っています。

 

 『生き延びるためのラカン』はジジェクの『ラカンはこう読め!』が無かったので代わりに借りてきました。こちらも評価が高いだけあってよくできたラカン導入本でした。オススメです。そのうちレビューでも書こうかなと思います。前もそんなことを書いてレビューしていないのですが...。

 

 我ながら結構読書しているじゃない! これならブログを書くネタがいくらでも沸いてきそうじゃん! と思うのですが、なかなかどうして意欲がわかずに放置してしまいました。

 全部読みやすく分かり易くオススメできる良い本なのです。自分でこんな本があったらなぁと思うぐらい。でも、いざそれを読むと「なるほどなぁ」と思うのだけれど、そのまま「なるほどねぇ」で終わってしまう。

 自分のキャパを超えた本を読むと「なるほどなぁ」と思う反面、「え?どういうことだって!?」って考えるんです。それであーだこーだといろいろ解釈していると、「よし、これブログに書いてやろ!」っとネタが浮かんだりします。

 

 今回上げた本はすごくよくできた本だと思います。けれども私にはよく出来すぎていて連想させるものが少ない。読書はしたけれど学問はしていない。そんな気分にさせる本でした。

 

 でも、これは人によって違うんだろうなぁとも思います。人によってはすごい学問に繋がる場合もあるし、私みたいに勉強になったけれど響かない人もいる。面白くもなんともない人もいるでしょう。

 人それぞれ、そのときその人にとって読むべき本は違う。だから私は人に本を読めとは言いません。でも、ここでこんな風にすれ違ったってことは私と近い何かがあるのかもしれません。だからこっそりオススメしておきます。もちろん誰にとは言いません。