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テキトーに語る経済思想のお話 - ④資本主義

 こんにちは。テキトーに経済思想史のお話の時間です。経済学はよく知らないのでちょっと哲学よりの見方で経済思想を語ります。きちんと勉強している方から見れば何言ってんだこいつ?って感じでしょうがご容赦ください。それでは、今日もテキトーに語ります。

 

 さて、経済思想史ってなんじゃらほい?っというと、簡単に言えばみんなが大好きなお金の話です。もっと言えばどうやったらお金が増えるの?ってお話です。みんな好きでしょう? お金儲けの話。第四回は資本主義のお話です。

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4.資本主義

 さて、いよいよみんな大好き資本主義のお話です。みんな「資本主義の勝利!」とか「資本主義サイコー!!」とか言ってますが、はたして資本主義ってどんな経済思想なんでしょう? 資本主義を一言で言い表すと「交換=富」です。

 

「資本主義者に聞きました。どうやったらお金が増えるの?」

「お金を増やすためには交換をすればいいのだ!」

 

 はい。お金を増やしたかったら交換をしましょう。どういうことかわかりますか? 要するに「お金を使え!」ということです。お金を使って商品を購入する。つまり、お金と商品を交換している。富はこの交換の際に生まれるのである。これが資本主義の考え方です。

 

 資本主義は重商主義の発展形といっていいでしょう。重商主義者は富を得るために金の奪い合いという略奪的経済活動をしていました。でも、略奪には限界があります。奪うものがなくなると経済活動が止まってしまい富を増やすことができません。

 

 それでも、富を増やし続ける人間がいました。彼らはお金を一人イジメすることなく、運用し続けることによって富を築いていたのです。それを見て重商主義者は考えました。「富は金から生まれているんじゃなくて、金を運用したときに発生しているんじゃないか?」って。

 

 お金を運用したとき。つまり、お金と商品を交換したときに富が発生するのです。これはお金でなくても大丈夫です。「ものを交換したときにその交換によって富が発生するのだ」資本主義者はこう考えます。だから、彼らは交換が大好きです。

 

 お金をどんなにたくさん持っていても一円の得にもなりません。お金は使うことによって富を生じさせるものなのです。交換によって富がたくさん生じれば、お金も必然的に増えていきます。だから、お金がたくさん欲しかったらたくさん物を交換すればよいのです。

 

 当然、たくさん物を交換するためにはたくさん物を生産しなければいけません。だから資本主義経済の下では、商品が溢れ、あらゆるものが交換の対象になります。交換ができれば何でもいいんです何でも。なにせ交換すればするほど富が増えるのですから。

 

 このように資本主義経済は経済を回してこそ意味があるのです。だから資本主義者は貯金をすることを認めません。堅実な経営よりも自転車操業でどんどん交換し続けるのが正しい資本主義者の姿です。ある意味ホリエモンは正しい資本主義者であったのです。

 

 例えば「お金で幸せは買えますか?」なんて馬鹿げた設問も資本主義経済の下では「YES!」です。幸せはお金と交換できるのです。交換すればみんなの富が増えるのですから。

 

 だから資本主義は人々にものを交換することを強要します。所持し続けることを許しません。交換できるものを交換しないなんて大損だからです。資本主義者は今どんなにあなたが幸せであっても「その幸せを何かと交換しましょう! さらなる富のために!」と言ってきます。

 

 なんだか悪口ばかり書いてしまいましたが、資本主義経済ではうまくすれば富が無限に爆発し物が溢れます。みんな豊かになるといってもいいかもしれません。でも、走り続けないといけないのが資本主義です。脱落するとシンドイのが資本主義です。