テキトーに語る経済思想のお話 - ②重農主義
今日もリハビリがてら経済思想史のお話でもしてみようと思います。経済分野は門外漢ですのでテキトーです。テキトーのくせに挑発的です。こんな意見もある程度に収めてくだされば幸いです。
経済思想史ってなんじゃらほい?っというと、簡単に言えばみんなが大好きなお金の話です。もっと言えばどうやったらお金が増えるの?ってお話です。みんな好きでしょう? お金儲けの話。第二回は重農主義のお話です。
2.重農主義
第一回で扱った重商主義が貿易によって生まれた新しい思想だとすれば、重農主義は古来から大地に根付いた思想です。重農主義を一言で表すと「土地=富」です。
「重農主義者に聞きました。どうやったらお金が増えるの?」
「お金を増やすためには土地を増やせばいいのだ!」
はい。お金を増やしたかったら土地を買いましょう。これが重農主義者の考え方です。重農主義者は「富とは土地から生じるものだ」と考えていました。我々の富はどこからやってくるのか? それは自然エネルギーを取り込んで富に変換しているのだ。
では、どうやって自然エネルギーを取り込むのか? 大地の自然エネルギーを作物化して人間的な富に変換しているのだ。だから、自然エネルギーを変換する場所である土地こそが富を生産する唯一のものである。というわけです。
だから、 重農主義者は土地が大好きです。領土を拡大するために何でもします。彼らにとって”富=土地の大きさ”と言えるのですから。大きいことはいいことだ。というわけですね。
また、彼らは商工業に興味がありません。彼らにとって商工業とは労力や材料を消費するだけの富を生まない産業なのです。ちょっと現代では信じられない考え方ですね。でも、笑ってばかりもいられません。日本も江戸時代までは完璧な重農主義国家でしたから。ほんの150年前の話です。
それに現代でも土地が大好きな不動産関係の方々とか「都会人の俺たちは何も生産していない」とおっしゃるサラリーマンとか。とにかく領土を求めて画策するお国とか。チラホラ重農主義者の片りんを見かけます。
最近TPPの問題などで農業への影響などが懸念されています。国の根幹は農業にあり。まさにその通りとも思いますが、この考え方も重農主義的な思考なのかもしれません。