日本人の死生観をテキトーに考える - 仏教編
原爆の日、終戦の日と憲法改正に安倍は辞めろ!とイロイロ騒がしい中、皆様いかがお過ごしでしょうか? なんちゃっ哲学を語る当ブログ。当然、そんな世間は据え置いて、今日はお盆スペシャルと題して、日本人の死生観をテキトーに考えてみたいと思います。題して「人間、死んだらどーなるの? 仏教編」
第一回の今日は「仏教編」ということで、仏教の死生観をテキトーに語りたいと思います。今回も参考文献などは一切ございません! 宗派や解釈その全てを無視。過ち誤謬なんでもござれ!の気概を持ってテキトーに語ります。(※専門的なページはいくらでもあるので、仏教の真理が知りたい人はそちらをどうぞ。)
Q.1
「いやぁ、お盆ですねぇ。夏祭り、花火、盆踊り、送り火、日本の夏!って感じです。そういえば、写真のヤツなんに使うか知っています? 右下にちょろっと名前がかいてますけれど 」
「精霊馬でしょ。ご先祖様の霊がこれにのってお盆の時期に特別に帰ってくるっていうアイテムでしょう?」
Q.2
「そのとおりです。でも不思議ですね? 死んだご先祖が帰って来るんですよ! 彼らは一体どこからやってきて、どこに帰っていくのでしょう?」
「そりゃあ...子孫に会える特別な日として天国から帰って来るんじゃないの…織姫と彦星的な感じで…?」
Q.3
「はて、天国なんて仏教にありましたっけ? 仏教って死ぬとどうなるんでした?」
「え? 三途の川渡って、閻魔様に裁判にかけられて、合格だと天国、失格だと地獄行きとか、そんな感じじゃなかったっけ?」
Q4.
「そんな感じで覚えられています。けれどその認識は結構いろんなものが混じっているんですよ。仏教と言えば基本は輪廻転生です。」
「あー、聞いたことある。死んだらまた別の生命として蘇ってずーっと続いて行くってやつだよね!」
Q5.
「ずーっと続いてしまうと救いが無くなってしまうんですが、概ねそんな感じです。 仏教の死生観をざっくりと言いますと、この世界は洗濯機みたいなものなんですよ!」
「洗濯機? なんか洗うの?」
Q6.
「そのとおり。魂を洗濯します。どっかで聞いたような言葉ですね」
「魂の洗濯?」
Q7.
「輪廻転生をテキトーに表現しますと、この世で私たちは肉体と精神(魂魄)を持って生きています。そして、死によって肉体を失って、精神だけの存在になるわけですね。」
「ふむふむ」
Q8.
「そして、閻魔様という輪廻転生清掃組合で精神を仕分けされるわけです。「こいつは再利用可能か?って」
「リサイクルするの!?」
Q9.
「ええ。輪廻転生させないといけませんから。でも、生前に悪い業とか積んでると精神も真っ黒に汚れてたりするわけですよ。」
「それはリサイクルしづらいね」
Q10.
「でも、魂は限りある資源です。輪廻転生組合はなんとか再利用可能なようにスーパー漂白洗浄機(地獄)へそいつを仕分けるわけですね。」
「地獄がスーパー漂白洗浄機…」
Q11.
「こいつは強烈です。私たちの世界で言うと混ぜるな危険!的な洗剤を大量投入してゴシゴシ洗いをするようなものです。」
「それはあんまりやりたくないね...。地獄の鬼さんも大変なお仕事なんだね...」
Q12.
「そして、そこである程度再利用のめどが付くと、輪廻転生させるわけです。でも、汚れているのであんまり良いものには転生されませんけれども...」
「スーパー漂白洗浄機なのに、真っ白にはならないんだ...」
Q13.
「それだけ魂ってのは業(汚れ)が深いんでしょうねぇ」
「それじゃあ、綺麗な魂はどうなるの?」
Q14.
「綺麗な魂は次なるステップ、空(無)を目指す洗濯場へ移行します」
「まだ、洗濯するんだ。」
Q15.
「仏教的にこの世は洗濯機ですから! そしてあらゆる洗濯場で落としきれない部分があった場合、またそれ相応の場所へ転生させる訳ですね。」
「ずっと洗って、リサイクルして、洗って、リサイクルして…終わりはあるの?」
Q16.
「空(無)までいければ洗濯完了です。何しろ空(無)ですから、もう使いどころがありません。使い倒してもうリサイクルすら不能の領域。これがいわゆる現世からの解脱ですね」
「解脱するとどうなるの? 天国?」
Q17.
「それが天国かは分かりませんが、涅槃とよばれる不生不滅の世界に行くと担っていますね。不生不滅…なにしろ、そこに至るものはリサイクル不能な空(無)ですからね。」
「なんか、なーんもなくなっちゃう感じだね」
Q18.
「まぁ、それが悟りの境地と言いましょうか、なんといいましょうか」
「じゃあ仏教に帰依する人は何を目指しているの?」
Q19.
「仏教の死生観を考えると、何もしないとずーっと輪廻転生を繰り返してしまいます。ということは、生きて死んで、ひたすら洗濯機にかけられ続けなければなりません。それは嫌だから、現世の間に修行してなるべく白くなっておこう! 洗濯機のお世話にはならないぞ!っていう感じです」
「わかったような、わからないような…?」
Q20.
「だから、ものすごーく仏教を極めたえらーいお坊さんは、大体最後は「あ、もうやることがなくなった」と言って一人で山に入って勝手に死んでしまいます。きっと真っ白になれちゃったんでしょうね。
「で、結局何が言いたかったの?」
Q21.
「お盆の精霊馬でご先祖様の魂が特別に帰ってくるってイベントは仏教的にどうなのかなーっと思いまして。帰ってきてるご先祖様って輪廻転生してるはずなんですよね...。それとも、地獄の洗濯機の中から特別に出してもらえてるんでしょうか? それとも、解脱した空(無)状態のご先祖が現れるんでしょうか? 魔可不思議なイベントだと思いませんか」
「まぁ、どうでもいいんじゃない。風流で風情があれば...」
Q22.
「そういうわけなので、仏教的には現世であんまり汚れると後が大変ということです。なるべくならやさしい手揉み洗いで輪廻転生したいものですね。」
余談ですが、お坊さんが殺生(肉食)を自粛する理由として、私が一番なるほどなぁと思ったのは、私が今殺そうとしている生物は、私が過去にお世話になった人々が転生した姿かもしれない。そして、彼らもまた修行中のはずなので、無益な殺生によってそれを断ってしまうことを避けるためだそうです。
蛇足…と言うか釈明
正直ほんとテキトーに書いた。長いわりに読む意味もあんまりない...。
※決して仏教を貶めるつもりはありません。広い心でご容赦ください。
え?哲学と自然?なんでしたっけそれ?
おしまいと見せかけて続けちゃう!