評論 「大学とはなにか?」 - まとめ
はじめに
GQ JAPANにて國分功一郎の書いたコラム「大学とはなにか?」を発端として、政府・企業が押し進める教育改革と、文系理系が争う現状の社会にハテナを覚えて始まった本シリーズ。当初の思惑に反して長期連載となってしまった。そして、本ブログの趣旨とは若干反れた硬い内容となってしまっている。
また、本シリーズは参考文献などを用意せず、基本的には私個人が持ちえた知識のみで考察を行った。考察内容に対する成否は別にして、今自分が考えることが出来る範囲という意味で、なかなか面白い挑戦ではあった。機会があれば再度挑戦してみようと思う。
なお、上記理由から一部論説の裏づけに乏しく、多少の誤謬や信憑性に欠ける点があることは、あらかじめご了承頂きたい。
第一章 文理の対立を煽るもの
近年の文理対立を煽る社会に疑問を覚え、この対立の構図と原因を探ってみた。
第二章 文理分断の歴史
文理の学問境界の定義付けと文理分断の歴史から、文系不利となった現代の要因を考察する。
第三章 学問の科学技術バブル
科学技術の発展と共に学問の科学/経済化が行われた。その結果、そこで起こった科学技術バブルとも言うべき現象を考察する。
第四章 本当に学問は枯渇したのか?
バブル崩壊により機能不全を起こした現代社会。それに対応できずにいる現代の学問体系。その解決策を模索してみる。
第五章 人文学を縛る社会の楔
現代社会に縛られた人文学。日本社会の近代史を振り返り、その姿を明らかにする。
結論 文理両輪の社会を目指して
人文学と数理学の両輪での社会構成。そこに至る具体策を示し考察し結論とした。