Baicaiの欠片

なんちゃっ哲学はじめました

ひとやすみ - 独り言

 独り言の日記です。あまり意味はありません。

  書評「暇と退屈の倫理学」を終えた。約二週間、これほど苦労するとは思っていなかった。読書メモに従い第一章の軽いノリでサラリと終わらせる予定だったのだ。だが、第5章ぐらいからだろうか。あからさまに苦しくなった。

 契機は「スリム化しました」のあたりだろう。本書の本題に入ったというところもあるのだろうが、一問一答では答えられなくなってしまった。文字が多すぎて文体を変えざるを得なくなった。

 そして、私も変わってきた。多少文章を書くことに慣れてきた。今思えば最初の頃の軽薄な記事が恥ずかしくもある。後半の記事を書いている最中には、短く簡単にできないことを失敗したとも思っていたのにだ。どちらが優れているとか、そういうことではないと思う。おそらくある程度恥ずかしい記事のほうが読み手は面白いのだろうとも思う。

 

 ブログ層も印象とはちょっと違った。日記もあれば、論文顔負けの記事もある。いわゆる炎上の現場も見た。身も蓋も無い言い方だけれども、まぁ普通の社会だ。どこに住むかという問題を考える必要がある。ただ、ここでは誰でも叫ぶことが許されている。

 言うならば感情(観念)を文章(物質)化できる場所だ。いい時代になったと思いつつ、それが無かった時代も思ってみる。これが無かった人々はどのようにして観念を物質化していたのか。

 「友人とのおしゃべり」これは今でもある。「雑誌等への投書」なるほど減少傾向だ。「日記」これの代替がブログか? 要因はいろいろありそうだが、本ブログはこの三要因の代替だろうか? なんだか独り言の域を超えてきた。今日の所はここで切り上げよう。

 

 さて、さしあたっての目標が無くなってしまった。國分功一郎をもっと追いかけてみてもよい。もっと基礎教養を磨くか? 中華思想に浮気をしようか? 時事ネタに釣られてみるのもいいかもしれない。最近はとても風が強い。どんな異物が飛んでくるのか、とりあえず退屈を友に待ってみることにする。ナンチャテ。