Baicaiの欠片

なんちゃっ哲学はじめました

哲学の話をしよう

テキトーに語るモダン哲学 - ジル・ドゥルーズ「生きるって何?」

哲学って難解でなんの役に立つのかわからない。そんな感想を持たれるのは古典を読んで哲学を考えるからではないでしょうか? 本来哲学ってあなたの身近なハテナを考えるものなんです。 だから今日はテキトーにモダン哲学を語ってみることにします。現代人が…

プラトン先生とハイデッガー先生の邂逅点 -私のイデアは何のために?

はじめに 当ブログでは書評と称して『暇と退屈の倫理学』『哲学の自然』などを読んできた。当然ながら私も國分先生、中沢先生推しではあるのだが、上記2書を読んでみてなんとなくハイデッガー推しでプラトンDisな本であったなぁと思う。 こうなるとへそ曲が…

テキトーに哲学史の話をしよう - まとめ

哲学を知りたければ哲学史を学ぶのが一番だ! っと言うわけで、努めて簡単に哲学史をおさらいしていこうという企画「テキトーに哲学史の話をしよう」のまとめページです。まだまだ先は長いのですが、記事数が多くなってきたので一足先にまとめてみました。

学問の歴史と人間の思考の順番は一緒?

ちょっと前に哲学の順番の話を書いた。そこでふと、学問の発生の歴史と私達の思考の順番は一緒ではないのか? という疑問がわいたので、今日は適当にその流れを追ってみようかと思う。おそらく人間○○学とか社会○○学とかですでに検証されていると思うが、まぁ…

哲学の位置は神学の真下で科学のチョイ上

今日も当然ながらあんまり書くことを思いつかない。仕方がないから哲学の位置についてでもこの間考えたことをダーラダーラと語ることにしよう。そして、思いのほか長くなったので目次を作る。 目次 1.哲学ってなんなのさ? 2.哲学の位置は神学の真下で科…

ソクラテスと無知と知識の関係を考える

geopoli.exblog.jp はじめに 利権の上に物知り顔で佇んでいるのが賢い生き方だ。どうも今の偉い人を見ているとそんな気がしてならない。そして、この処世術は広く認知されており老人から若者までそんな生き方を目指してこれを実行している。現代社会のなんと…

書評 『暇と退屈の倫理学』 國分功一郎 - まとめ

はじめに TV番組「哲子の部屋」を見て國分功一郎に興味を持ち、読み始めた『暇と退屈の倫理学』の書評となります。「哲子の部屋」が標榜する、「哲学」と「娯楽」と「反常識」の"Hybrid Edutainment"を目指して、「簡単で楽しい哲学を」を目標に始めました…

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (結論)

結論 さて、結論である。7章にわたり考察を続けてきた「暇と退屈の倫理学」もついにページが尽きた。当たり前ではあるがそこに明確な答えはない。本書を哲学書と分類すべきかは議論が残るが、哲学書とは自己啓発書ではない。本書は講義録の性格が強いためな…

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (7)

第七章 暇と退屈の倫理学──決断することは人間の証しか? 本章では今まで得られた見解からハイデッガーの「退屈論」を再構成し、退屈の根源に迫ります。あるとき人間があけてしまった退屈という名のパンドラの箱には確かに希望が残っていたのだ。 本章もTV番…

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (6)

第六章 暇と退屈の人間学──トカゲの世界をのぞくことは可能か? 本章では生物学者ユクスキュルの「環世界」の視点からハイデッガーの「退屈論」を考察し、人間と動物の違いから、そこに潜む退屈の根源に迫ります。 「環世界論」はTV番組の哲子の部屋でも取り…

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (5)

第五章 暇と退屈の哲学──そもそも退屈とは何か? 本章ではハイデッガーの「形而上学の根本諸概念」を軸に退屈の哲学的考察に挑みます。 ここの論旨と解説もとても分かりやすいんですが、哲学者的専門家的な強引な理論が所々炸裂するので、分かるには分かるけ…

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (4)

第四章 暇と退屈の疎外論──贅沢とは何か? 第三章で問題となった消費社会と退屈の関係を問います。著者は哲子の部屋でも映画『恋はデジャヴ』を取りあえげて分かりやすい考察をしていましたが、本書でも映画『ファイトクラブ』をとりあげ”現代社会の疎外”を考…

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (2)(3)

第二章 暇と退屈の系譜学──人間はいつから退屈しているのか? 本章では人類の歴史から退屈を紐解きます。定住革命という観点からの考察はすごく面白いんですが、要点だけを抜き出すと短くてこんな感じ。面白い考察については実際に本書をご覧ください。 では…

國分功一郎を読んでみた - 暇と退屈の倫理学 (1)

さて、久々にワタシに読書とブログのキッカケをくれた。『國分功一郎-暇と退屈の倫理学』です。面白かった。やっぱりこの人は好きだ。 内容を一言で言えば、易しく書いた講義録/論文。豊かさと共に「自由と暇」を手に入れた私たち。でも、それをどのように…